研究内容
小学校の理科は生活に直結しています.ただ残念ながら,その生活に直結した電気も空気も水溶液も磁石も,彼らそれぞれが持つ特徴を私達が使用する言語では何も語ってくれません.彼らの語りを理解するには「科学のめがね」と「道具」が必要です.「科学のめがね」とは「ものの見方」,「道具」とはここでは「教材」を意味します.「道具」の質が良ければ,「科学のめがね」も益々画素数を上げ,最初は分からなかった彼らの全貌が少しずつとはいえ明確に見えてくるようになります.
そこで現在,定量的測定が可能で,なおかつ精度のいい「道具」,いわゆる教材開発を中心に研究を進めています.例としてあげると自作簡易可視領域反射率計,自作簡易紫外領域反射率計,自作簡易比旋光度計,自作簡易比濁計等の光教材を主に手がけています.またindoorだけでなく水の流速変化と関係付けた防災教育や動植物を対象としたフィールド観察学習も推進しています.
略歴
福岡市公立小学校勤務を経て,平成28年4月教育学部初等教育学科に着任.令和4年4月,准教授.
兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程単位取得退学.博士(学校教育学).
平成25年に日本生物教育学会「下泉賞」授賞,平成26年に環境省自然環境局「自然歩道関係功労者」表彰.平成27年に日本地学教育学会「渡部景隆奨励賞」授賞.毒物劇物取扱者(一般品目),危険物取扱者(甲種),狩猟免許(罠猟・網猟).
E-Mail
yamashitaous.ac.jp