「子どもの自主的自立的な価値観形成」を保障する社会科授業について研究しています。制度,資本,情報,人のボーダレス化が進み,多様な価値が混在する現代において,社会にとってよりよいこととは何か考え,判断し,行動していく能力が求められています。そのような能力を育成する社会科授業の学習内容,教材,カリキュラム授業構成について研究し,実践を通して検証することが主な研究内容です。最近では,教師の,授業実践と学習指導要領等公的カリキュラムとの調整能力(ゲートキーピング)に着目し,研究と実践の接続についての研究もはじめているところです。
「学び」は人との関わりの中から生まれます。大学では,仲間,先生,そして実習で出会う子どもたち,地域ボランティアの方々等,様々な出会いがあります。これらの人たちとのコミュニケーションを通して,自分の「なぜ」を解決し,さらに深め,広い目で人や社会を見つめられる人になってほしいです。
島根県内の公立小学校勤務の傍ら、平成17年より兵庫教育大学大学院修士課程、平成24年より同博士課程にて研究を重ねる。平成28年4月より、教育学部初等教育学科専任講師。令和2年4月准教授。
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